初球・中級者のための(?)SFMアレコレ Vol.02

初球・中級者のための(?)SFMアレコレ Vol.02
:「(たぶん)必要な加工」

 前回はシャーシのザックリしたお話と、リアステー問題に触れました。今回は、近代レースで必要な装備にするための必要最低限(?)な加工に触れていきます。

※2019/06/03 追記



・フロントは命

 SFMを始めようとした人は色々検索して知っているかもしれませんが、SFMのフロントを使うには少し加工が必要です。


 SFMのフロントバンパーはビス穴が左右にしか存在せず、素直にフロントステーを固定しようとすると二カ所でしか支えることが出来ません。
 それなりに速度を出していくと、このままではフロントステーがもげる可能性がありますので、加工が必要になる訳ですね。


 とはいえ、『加工』という言葉に怯える必要はありません。フロントバンパー左右上面の少し飛び出ている部分(プレートが載る部分)をカットし、ヤスリで整えてあげれば良いだけです。
 この加工をすることで、貧弱と言われるSFMのフロントが強固に固定できるようになります。
 ミニ四駆が曲がるためにはまず、フロントローラーがしっかりと機能する必要がありますから、そのローラーを固定するフロントステーが大事な訳ですね。なので、ここはしっかりやっておきましょう。

 加工の際はプレートを当ててローラーのスラスト角しっかりと確保できているかを確認しながらやると良いですね。付けすぎは抵抗になりますが、無いよりは良いです。所謂『アッパースラスト』になることは無いとは思いますが、適切な角度を作っておきたいところです。


 また、そのままではシャーシそのものの柔らかさでフロントがアッパースラスト気味に負けてしまうので、リアステーを利用して画像のような感じで補強(もしくはフロントステーの代わりにリアステーを使う)する必要があります。
 この辺りはSFMのことを調べていると高確率で触れているかな? と思います。


・抵抗抜きなんてのは困ったらやれば良いんです


 調べると結構出てくるのが、『抵抗抜き加工』。古いシャーシですから、最近のシャーシよりも駆動効率が悪いのは事実だと思います。なので、それを解消するために加工しようという話だと思いますが……正直、自分はやらなくて良いと思っています。
 どんな加工にも言えるのですが、加工による『成果』を得るには加工精度が高ければ高いほど良いですよね。それが抵抗抜きにも言えまして、求める結果を得るためにはかなりの加工精度が必要です。……で、精度が低いと逆効果なんですよね。キチンとやれるならともかく、そこまで自信が無いなら後回しで良いかな、というのが個人的見解ですね。

 自分がやっている駆動系の加工は、プロペラシャフト周辺だけです。それ以外は無加工。それで十分やれますね。
(シャフト受け2点以外の接触する、もしくは接触する可能性のある部分をカットしているだけです)

 色々やってみて、それでも最後にどうしても……と、そういうレベルになったら、抵抗抜きは試してみれば良いのではないでしょうか?


・アンダーガード、リアは多少頑張る


 ビス穴がフロント側に二点しかないため、市販アンダーガードも固定には工夫が必要になります。自分はそれならば、ということでFRP2枚重ねでアンダーガードを自作しています。使っているのは『ARシャーシ FRPリヤワイドステー』。他のレーサーのマシンで採用されている形状を参考に、色々試行錯誤しています。


 リアは『カーボン強化リヤダブルローラーステー(3点固定タイプ)』を使用してリアステーの取り付け、さらにブレーキプレートや引っかかり防止を装備。リアブレーキの取付けに『FRPマルチワイドリヤステー』のローラー取付け部分(両サイド)をカットしたものを使っていますが、今ならこれは『FRPリヤブレーキステーセット』を使えば良いかなと。引っかかり防止も好みというか、形状はこれで良いという訳ではないので、他の方々のSFMも参考にしてみていただければ。



 シャーシへの固定は『カーボン強化リヤダブルローラーステー(3点固定タイプ)』の1点固定になってしまうため、ボディキャッチ付近にビス穴を開けてロックナットで固定しています。長期間使うと固定が緩くなるデメリットがありますが、手軽さはなかなかです。
 現在は『ボールリンクマスダンパー (スクエア)』のプレートでAパーツ側とビスで固定する方法が手軽だし強固かな、と考えています。その場合はローラーステーの2点とボールリンクマスダンパーのプレートの幅広な方を固定し、反対側をAパーツとビス・ロックナットで固定する感じですね。たぶんこれが楽だし確実な気がします、現状では。


 ちなみに、シャーシに色々穴が開いていますが、軽量化の効果はほとんどなく、見た目の好みと剛性ダウンが主目的です。効果は気持ち程度……??


 ザックリした内容になりましたが、こんな感じです。公式大会を考えるとスライドダンパーを考慮すべきなのですが、このマシンでは一切考えない、わりと普通な3レーンを想定して組んでいます。付けられるには付けられるのですが、ちょっと面倒なんですよね……SFMのスライドダンパー……。

 こんな感じのマシンで3レーンを戦いました。苦手なレイアウトも多々あり、常に上位争いが出来るという状況ではありませんでしたが、それでもそこそこ成績を維持して戦えた感触です。

 次回更新日は特に予定していませんので、何か書けるものがあれば更新します。


※追記
 『タミヤ公式ガイドブック ミニ四駆超速ガイド 2019-2020』SFMで公式大会チャンピオンズクラスを優勝した おまつ さんのマシンとコメントが掲載されていますので、公式5レーンやこんなマシン以上の高見を目指す場合は是非ともチェックしてください。私も買いました


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